羽毛布団の選び方

羽毛布団はなぜ暖かいのか。奇跡の温度調節の仕組み。

羽毛布団はなぜ暖かいのか。奇跡の温度調節の仕組み。

ぐっすり眠る秘訣は布団内を「温度33℃、湿度50%」に保つことというのをご存じでしょうか?

人の身体は深い睡眠に入るときに体温を下げようとします。体温を下げるときにかく汗をうまく吸収・発散できないと、布団の中が蒸れて眠りが浅くなってしまいます。

そんな時の温度(おんど)と湿度(しつど)の調節に優れているのが「天然のエアコン」と呼ばれる羽毛布団です。このページでは羽毛布団に使われるダウンの温度調節の仕組み、羽毛布団と普通の布団との違いについてご紹介します。

ダウンが温度と湿度を調節する仕組み

羽毛布団が暖かいのは、ダウンの中に空気層をつくり、そこに熱が蓄えられるから。

1つ1つのダウンのことを「ダウンボール」と呼びますが、ダウンボールに細かく生えている小羽枝(しょううし)は、涼しくなると開き、暖かくなると閉じる性質をもっています。

小羽枝が小さな空気層をたくさんつくるから、羽毛布団は軽くて暖かいのです。

ダウンボール
ダウンボールに無数に生える小羽枝(しょううし)

小羽枝は、ダウンボールが大きいほどたくさん生えています。大きいダウンボールを使った羽毛布団ほど、たくさんの空気を含んで暖かいということですね。

出し入れできる空気の量も多くなるので、ダウンボールが大きいと、より温度調節機能に優れた羽毛布団になります。

ダウン率が同じでも、ダウンの質によって羽毛布団の性能は変わります。大きくて良質なダウンを見分ける方法は、こちらの記事で解説しています。

ダウンパワーから良質な羽毛を見分ける目安
ダウンパワーから良質な羽毛を見分ける目安

羽毛布団が「天然のエアコン」と言われる理由

室温が低いとダウンボールが開き、空気をたっぷりと含んで羽毛布団がふくらみます。ふくらんだ羽毛布団はたくさんの空気を抱えていますので、そこに体温の熱を閉じ込め、保温性が高くなります。

反対に、室温が高くなるとダウンボールは閉じ、羽毛布団のふくらみは抑えられます。布団の中の熱や湿気を外に逃がそうとするので、通気性がよく、涼しく感じます。

室温によって温度や湿度を調節
室温が低いとき 室温が高いとき
  • ・ダウンボールが開く
  • ・空気を含んで羽毛布団がふくらむ
  • ・ダウンボールが閉じる
  • ・ふくらみを抑えて空気を外に逃がす

ダウンボールを閉じたり開いたりしながら、空気の量をコントロールすることで布団の中の温度調節を行うのが、羽毛布団が天然のエアコンと言われる理由です。

この天然のエアコン機能により、良質な羽毛布団は暑いときは涼しく、寒いときは暖かく感じることができます。

ポイント

羽毛布団が暖かくて快適なのは、室温によってダウンボールが閉じたり開いたりすることで布団内の空気量を調整するから。

この特性から、羽毛布団は季節の変化にも対応しやすく、ちょっとした選び方のコツさえ知っていれば、冬だけでなくオールシーズン快適に使えます。季節に合わせた羽毛布団の選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

春と秋も快適!季節にあわせた羽毛布団の選び方
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羽毛布団の特徴と普通の布団との違い

羽毛布団の特徴は、ダウンが開閉することで布団の中の空気量を調整し、快眠に必要な寝床内環境(温度と湿度)を維持しやすいことです。この自然に備わった温度と湿度の調節機能は、他の布団には真似ができません。

理想的な寝床内環境(しんしょうないかんきょう)
厚生労働省e-ヘルスネットから引用
寝床内(しんしょうない)環境とは

寝床内環境とは、マットレスや敷き布団と掛け布団で囲まれた、布団内の温度と湿度のことをいいます。寝床内気候とも呼ばれます。快適な睡眠を実現するには、寝床内を温度33℃前後、湿度50%前後に保つことが必要です。

掛け布団の種類には、羽毛布団の他にも綿布団、ポリエステルを使った化学繊維布団など様々なものがあります。

羽毛布団が掛け布団の中で人気が高いのは、「保温性」だけでなく、「吸放湿性」や寝返りのしやすい「軽さ」といった点でも、睡眠の質を高める優れた特徴をもっているからです。

羽毛布団と他の布団の違い
綿布団 化学繊維布団 羽毛布団
保温性
吸湿性 ×
放湿性 × ×
重量 重い 軽い 軽い
価格 低~中 中~高

化学繊維の布団は保温性には優れたものがあるものの、元々石油を原料に作られていることもあり、湿気をほとんど吸収しません。

蒸れる蒸れない軽い重いの分布図

汗ばむ暖かさより、ちょうど良い暖かさを

熟睡できる掛け布団

布団に入ったときに暖かいと気持ち良いですよね。ただし、睡眠の質を考えると汗ばむような暖かさは良くありません。

気づけば掛け布団を蹴落としていることがあったり、睡眠時間は足りてるのに翌日に疲れが残りやすい場合は、掛け布団が暖かすぎる(蒸れている)可能性があります。

睡眠の質に理想的な掛け布団の条件
  • ちょうど良い暖かさ
  • 体に負担をかけない軽さ
  • 寝汗の湿気をためこみにくいこと

人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれます。寝汗による湿気がうまく布団の外に放出されないと、寝床内の湿度が上がって寝苦しくなります。

通気性の悪さからモワッと「蒸れている」ことを「暖かい」と勘違いするケースはよくあります。布団に入った瞬間に気持ちよく感じるほど暖かい場合は、朝まで熟睡できているか、すっきり目覚めることができているかを確認してみてください。

本物の羽毛布団は、掛けた瞬間にあたたかくなることはありません。

体温が側生地を通して中のダウンに伝わり、空気の層があなたの体温にちょうど良い温度になるまで、少しタイムラグがあります。

空気の調節をしながら、ちょうど良い温度と湿度を保ってくれるのが、良い羽毛布団の条件です。

良質で長く使える羽毛布団の選び方をこちらの記事でご紹介しています。よろしければ参考にしてみてください。

長く愛用できる羽毛布団の選び方
長く愛用できる羽毛布団の選び方5つのチェックポイント

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