ダックとグースで違う!

ダウンパワーから良質な羽毛を見分ける目安

ダウンパワーから良質な羽毛を見分ける目安

※本稿は羽毛布団を選ぶ際の各ポイントを詳しく解説した記事です。ダイジェスト版の「羽毛布団の選び方5つのチェックポイント」もあわせてお読みください。

高品質な羽毛布団を選ぶコツは「ダウン率」だけでなく「ダウンボールの大きさ」を見ることです。

ダウンボールが大きいと空気をたくさん含むことができるので、暖かいのに蒸れにくい優れた羽毛布団になります。成熟したダウンは丈夫で長持ちするメリットもあります。

ダウンの大きさに影響するのは主にこの3つ。

  1. 水鳥の種類
  2. 水鳥の産地
  3. 水鳥の飼育期間

このページでは、品質表示からダウンの大きさを推測する方法と、良質な羽毛を見分けるダウンパワーの目安をご紹介します。

1. 水鳥の種類による違い

グースとダックの違い

ダックよりもグースの方が体が大きいため、一般的にはグースの方がダウンボールが大きくなります

ただし、飼育日数の短いグースよりも飼育日数の長いダックの方がダウンボールが大きく、保温性が高い場合も当たり前にあります。

グースよりもダックの方が安価に手に入るため、ダウンボールの大きなダックであれば、グースよりもコスパ良く高品質な羽毛布団を購入することができます。

グースの中でも長期間飼育された親鳥のグースは「マザーグース」と呼ばれます。

卵を産むために厳しい冬を越すマザーグースのダウンボールは大きく、たくさんの空気を含むことができるため、最高級品とされています。

成熟した羽毛は耐久性が高く、マザーグースの羽毛布団は長く使用できることも特徴です。

ポイント

ダックよりもグースの方がダウンボールは大きくなる。グースの中でもマザーグースは別格。

2. 産地による違い

産地もダウンボールの大きさに影響します。

羽毛の産地は北半球に集中していて、ポーランドやハンガリー、チェコ、フランスやスペインなどヨーロッッパの寒暖差の大きな地域や、国土の広大なロシア、中国、カナダなどが代表的な産地国です。最近は台湾産の羽毛も増えています。

羽毛(ダウン)の主な生産地

ただ寒いだけでなく、寒暖の差が大きい地域が良質な羽毛が育つに適していると言われています。

厳しい寒さから身を守るために、保温性の高い大きなダウンボールを身にまとうようになることと、寒暖差が大きいと温度や湿度の調整がより必要になるためです。

中でも土地が肥沃で寒暖差が非常に大きいポーランドとハンガリーは、良質な羽毛が採れる産地として世界的に有名です。

ポーランドの冬は氷点下10~20℃に達します。極寒の厳しい冬の中で体温を保つため、ダウンボールが大きく絡まりの強い良質なダウンが育ちます。

日本で販売される羽毛布団のうち中国と台湾産の羽毛が77%を占める中、ポーランド産の羽毛はわずか3%です。生産できる数が限られている分、値段も高価になります。

ポイント

寒暖差の厳しい地域のダウンは大きく育つ。ポーランドとハンガリーは世界的に有名な産地。

3. 飼育期間による違い

鳥種や産地の違いよりもダウンボールの大きさに影響するのが、飼育日数の長さです。

グースかダックかに関わらず、飼育期間が長い方が水鳥が十分に成育し、ダウンボールも大きく育ちます

飼育日数の長さを品質表示から見分けるのは難しく、「マザー」「成熟した」などの言葉が入っている場合は飼育期間が長いと推察できますが、それを鵜呑みにするのもいけません。

水鳥から採れるダウンは工業製品ではなく、自然の産物です。産地と鳥の種類が同じでも、農場や個体個体によってダウンボールの大きさは変わります。

そこで確認すべき指標が「ダウンパワー」です。

ポイント

ダウンボールの大きさに最も影響するのは飼育期間。ダウンパワーの数値で見分けよう。

ダウンパワー(dp)とは

ダウンパワーとは
ダウンパワーの比較(日羽協HPより)

ダウンパワーとは、羽毛のふくらむ力を数値化したものです。

羽毛に布団の中と同じ圧力をかけた時の、1g当たりの体積をdp(cm3/g)で表します。2012年にこれまでのかさ高(mm)から、より現実の使用感に近いダウンパワーへと評価基準が変更されました。

ふくらみが大きいほど空気をたくさん含んで暖かくなりますので、ダウンパワーが大きいほど高品質な羽毛と言えます。

良質な羽毛はダウンパワーで判断する

日本羽毛製品協同組合(日羽協)が発行するゴールドラベルの基準では、下記のようにラベル毎のダウンパワーが定められています。

ゴールドラベルのダウンパワー基準
ニュー
ゴールドラベル
エクセル
ゴールドラベル
ロイヤル
ゴールドラベル
プレミアム
ゴールドラベル
ニューゴールドラベル エクセルゴールドラベル ロイヤルゴールドラベル プレミアムゴールドラベル
300dp以上 350dp以上 400dp以上 440dp以上

鳥の種類や産地、飼育日数の違いでダウンボールの大きさは変わりますが、品質表示が偽装されているケースもあり、実際のところは布団を解体して中を見てみないことにはわかりません。

羽毛布団の品質偽装問題

日羽協が過去に実施した抜き打ち調査で、17点のうち10点に不正が判明しました。ひどいものでは「グース」表示なのに実は「ダック100%」だったり、ダウン率95%の表示なのに実は72%しか入っていない、というような悪質な事例もありました。

ダウンボールの大きさを品質表示から見分ける一番良い方法は、ダウンパワーの数値を見ることです。

ダックはグースよりも体が小さいので、ダウンパワーは最大でも400dp程度になります。ダックならダウンパワーは300〜350dp程度が一般的、400dpに近いほどダウンボールが大きいと推測できます。

一方グースは体が大きいので、グースなのにダウンパワーが低い場合はダウンの質を疑ってみた方が良いかもしれません。グースなら400dp以上を目安に羽毛布団を選ぶと良いでしょう。

ダウンパワーによる品質の目安(ダックとグースの比較)
一般的な品質 良質の目安
ダック 300〜350dp 360~400dp
グース 350〜380dp 390~450dp

ダウンボールの大きさは羽毛布団の寿命にも関わります。

ダウンパワーが高い羽毛布団は暖かいだけでなく、長く使えますので、なるべく良質なダウンを選ぶようにしましょう。

和雲プレミアムモデルは、寒暖差の厳しいポーランドで長期間飼育されたダウンボールの大きなマザーグースダウンを使用しています。是非お試しください。

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