羽毛布団の選び方ダウン率が同じ羽毛布団の値段が3倍違う理由

熟睡できる羽毛布団のダウン率

前回のページでは、羽毛布団が持つエアコン性能を十分に発揮するために、通気性の良い側生地を選ぶことの大切さをお話させてもらいました。

まだお読みいただいていない方は下記リンクよりご覧ください。

羽毛布団の側生地の選び方
睡眠の質を左右する蒸れにくい側生地の選び方
熟睡できる良質な羽毛布団を見分けるための第一歩は、「側生地(がわきじ)」の通気性を確認することです。

今回のページからは、いよいよ羽毛布団の中身についてみていきます。

羽毛布団の中身は大きく「羽毛(ダウン)」と「羽根(フェザー)」に分けられます。

「軽くてあたたかい」というイメージを羽毛布団にお持ちの方が多いと思いますが、これは「羽毛(ダウン)」の特徴です。

羽根(フェザー)に保温効果がまったくないわけではありませんが、ダウンと比べると大きく劣ります。

「羽毛布団にダウンがどのくらいの割合で入っているか」を表すのが「ダウン率」です。

ダウン率が「70%」の場合、羽毛布団の中身のうち70%がダウン、30%がフェザーということを意味します。

ダウン率が低いと羽毛布団に十分なエアコン性能が期待できません。このページでは良質な羽毛布団を見極めるダウン率の基準と、同じダウン率でも値段が3倍違うことがある理由について解説します。

羽根布団と羽毛布団の違い

羽根布団と羽毛布団が同じものだと思っている方は多いのですが、名前は似ているものの、寝心地は別ものです。

JIS規格では、

「ダウン」が50%以上入っている布団のことを「羽毛布団」

「フェザー」が50%以上(ダウンが50%未満)の布団が「羽根布団」

と区別され、品質表示します。

羽毛と羽根の違い

ダウン率の高い羽毛布団は軽くてふかふかしていますが、羽根布団はカサカサしていてふかふか感が出ません。

フェザーには硬くて細い羽軸(羽根の芯)がありますので、側生地に突き刺さって飛び出しやすくなります。吹き出しのクレームを避けるため、羽根布団(ダウン50%未満)にはダウンプルーフを強めにかけたポリエステルの生地を使っていることがほとんどです。

布団の中を温度33℃、湿度50%前後にキープするのが熟睡するための大事な条件ですので、寝ている間に蒸れて寝汗で何度も目が覚めてしまうというのであれば、それは良い寝具とはいえません。

羽毛布団と思って長年使用していた布団が、実は羽根布団だったと知って驚かれる方もよくいらっしゃいます。

羽毛布団としての性能を求めるならダウン率は90%以上を選ぶ

良質な眠り

同じ羽毛布団という表記でも、ダウン率が50%か95%かで軽さや暖かさ、湿度の調節機能など、羽毛布団としての性能には大きな違いが生じます。

表記上はダウン率が50%以上あれば羽毛布団と呼ぶことができますが、「天然のエアコン」といわれる羽毛布団の真価を発揮するには、ダウン率90%以上は欲しいところです。

性能を求めるならダウン率は100%がベストですが、羽毛の精製技術が進んだ現在もダウンだけを100%選別することは困難です。どうしても数%程度のフェザーやダウンファイバーと呼ばれる細いダウンが混入してしまいます。

そのためダウン100%という商品は存在せず、最高クラスの羽毛布団でもダウン率は95%程度になります。

業界団体である日本羽毛製品協同組合が発行するゴールドラベルの基準では、下記のようにラベル毎のダウン率が定められています。

ゴールドラベルのダウン率の基準
ニュー
ゴールドラベル
エクセル
ゴールドラベル
ロイヤル
ゴールドラベル
プレミアム
ゴールドラベル
ニューゴールドラベル エクセルゴールドラベル ロイヤルゴールドラベル プレミアムゴールドラベル
50%以上 80%以上 90%以上 93%以上

睡眠の質にこだわる方であれば、ロイヤルゴールドラベルクラスのダウン率90%以上の羽毛布団を選ぶようにしましょう。

最も品質が高いと認められた羽毛布団に発行されるプレミアムゴールドラベルでは、ダウン率を93%以上と定めています。市場にはダウン率85%程度でも高級羽毛布団と称して販売されている商品もありますが、高級羽毛布団と呼んでよいのはダウン率93%以上からだと思います。

ダウン率には許容誤差があるので注意

ダウン率には家庭用品品質表示法で±5%の許容誤差が認められています。

ダウン率は5%違うと数万円の価格差が生まれますので、許容されている下限のマイナス5%に合わせて製造するメーカーもあれば、表示するダウン率を下回らない量を詰める、という基準を設けているメーカーもあります。

同じダウン率90%の羽毛布団でも、メーカーのスタンスや精製技術によって実際のダウン率は85%から95%までのブレがあるということです。

許容誤差を考えると、エアコン性能を重視して羽毛布団を購入する場合は、ダウン率93%以上の羽毛布団を選ぶことをおすすめします。

ダウン率が10%違うと、布団をまとった時の感覚がかなり違ってきますので、ダウン率を見るときは表面上の数字だけでなく、信頼できるメーカー、ブランドであるのかを見極める必要があります。

ちなみに日本羽毛製品協同組合では家庭用品品質表示法よりも厳しい基準を設けており、許容範囲は±3%までとしています。

ゴールドラベルのランクを確認することは、ダウン率をみるうえでの一つの安心材料となるかもしれません。

同じダウン率なのに値段が3倍違う理由

ダウン率は品質表示に記載されていますので、羽毛布団を購入する際は必ずチェックするようにしてください。

ただし、羽毛布団の品質はダウン率だけでは決まりません

むしろ、羽毛布団のエアコン性能に影響が大きいのは、ダウン率よりも「ダウンボール」の大きさです。

ダウンボールの大きな羽毛には、湿度が低いときには開き、湿度が高いときには閉じる「小羽枝(しょううし)」がたくさん生えているためです。

ダウンボールが大きいほど羽毛同士がよく絡まりますので、たくさんの空気を含むことができます。たくさんの空気を出し入れ出来る方が、温度や湿度の調整能力が高まります。

ダウンボールの大きさを左右するのは水鳥の種類や飼育期間ですが、水鳥が大きく育つまで待つのは、その分飼育コストがかかります。それが羽毛布団の価格の違いに反映されているというわけです。

次のページでは、羽毛布団のエアコン性能を左右する、ダウンボールの大きさを見分ける方法について解説します。

羽毛布団のエアコン性能を知るためのダウンパワーの目安
「ダウンボール」が大きいほど羽毛のエアコン性能は高くなります。ダウンボールの大きさを知る指標としての「ダウンパワー」について解説します。

メールアドレス登録で、睡眠力を上げる情報と送料無料クーポンをゲット!